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肺がん検診

肺がん検診について

肺がん検診について

肺がんは、日本人の死亡原因の中でも上位に挙げられる重大な病気です。特に40歳代から発症する方が増え始め、高齢になるほどリスクは高まります。肺がんは、早い段階では自覚症状がほとんどなく、咳や痰、血痰、息切れなどの症状が現れたときには、すでに進行していることも少なくありません。そのため、症状がなくても、定期的に肺がん検診を受けることが重要です。

肺がんリスクの高い人

タバコ

日本において、喫煙者は非喫煙者より男性の場合は約4倍、女性の場合は約3倍、肺がんのリスクが高くなると言われています。また、喫煙年数が高かったり、喫煙開始時の年齢が若く喫煙量が多くなるほど、リスクが増加します。また、タバコを吸わない方であっても、周囲の煙を吸う「受動喫煙」によって肺がんリスクが約2~3割程度高くなると言われています。

その他

タバコ以外に大気汚染などによる環境因子や、女性ホルモン(エストロゲン)の影響も肺がんの原因となります。エストロゲンは高脂血症や高血圧を防ぐ効果もある重要な女性ホルモンです。しかし一方で、月経期間の長い女性や、エストロゲン補充療法を現在もしくは過去に受けたことがある場合、肺腺がんのリスクが高まる可能性がありますので、定期的な検査を受けることが大切です。

肺がんの初期症状

早期の肺がんには、自覚症状はほとんどありません。進行すると空咳や痰に血が混じる、呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューと音がする、胸が痛むといった症状が現れます。これらの症状が現れてからだと、根治は難しくなりますので、喫煙しない方であっても40歳を超えたら定期的に検査を実施し、早期発見につなげることが大切です。

肺がん検診の方法

肺がん検診の方法

胸部レントゲン(X線)検査について

胸部レントゲン検査は、X線を使って胸部を撮影する検査です。胸部全体を撮影するので、大きく息を吸っていただき、そのまま少しの間息を止めていただきます。胸部レントゲン検査による放射線被ばくは少なく、健康への影響はほとんどないとされています。

喀痰検査(細胞診)について

喀痰検査(細胞診)は、喫煙者を対象に実施する検査で、喫煙との関連が強いがんを発見するために行います。起床時の痰を3日間採取し、専用の容器に入れて提出していただくことで、痰に含まれる細胞を検査します。50歳以上で、喫煙指数が600以上である方が対象になります。(喫煙指数は1日の喫煙本数×喫煙年数で算出できます。)過去に喫煙していたという方も対象です。加熱式タバコをご使用の場合は、使用したカートリッジの本数を喫煙本数として換算します。