アレルギー検査を
したほうがいい人の特徴
(大人)

「アレルギーは子どもに多いもの」と思われがちですが、実は大人になってから突然アレルギーを発症するケースも増えています。原因がはっきりしない体調不良が続く場合は、アレルギー検査を検討してみましょう。
こんな症状はありませんか?
- 風邪ではなさそうなのに、鼻水・くしゃみ・咳が続く
- 皮膚に痒みや湿疹が出るが、原因がわからない
- 花粉症かと思って市販薬を使っているが、あまり効果を感じない
- 毎年、春や秋になると体調を崩すので、花粉との関係を調べたい
- 血液検査で好酸球の数値が高いと言われた
など
これらの症状は、「アレルギー」が原因で起こっている可能性があります。正確な原因を知ることで、適切な対策や治療につなげることができます。気になる方は、一度ご相談ください。
アレルギー検査について
一般的な花粉症・アレルギー性鼻炎の原因となるアレルゲンを調べる方法
RAST(特異的IgE抗体価測定)
各種アレルゲン(花粉、ハウスダスト、食品など)に対して、0〜6の7段階でアレルギー反応の強さを測定し、原因物質を明らかにします。ただし、RAST検査が陰性であっても、食物アレルギーではないと言い切れるわけではないため注意が必要です。
RIST(非特異的IgE抗体価測定)
血液に含まれるすべてのIgE抗体の量を血液検査で測定し、アレルギー体質の有無を判断します。IgE値が高いほど、アレルギーを起こしやすい傾向があると考えられます。舌下免疫療法の適応判断をする際には、この検査を行うことになります。
検査の項目
RASTでは、200種類以上あるアレルゲンの中から必要な項目を自由に選んで検査できます。
ただし、1回の検査で調べられるのは最大13項目までとなっています。
検査の費用
保険適応(3割負担の場合) | |
---|---|
RIST/RAST | 約4,000~5,000円 |
※費用は検査するアレルギーの個数によって増減します。
検査結果について
外部の検査機関から結果が送られてくるまで1~2週間ほどかかりますので、採血検査から1週間後以降の外来で説明いたします。
食物を含めた39項目のアレルギーを一度に検査する方法
View39(ビュー39)
即時型アレルギーの原因となる「アレルゲン39種類」それぞれに対するIgE抗体の量を測定します。IgE抗体の血中濃度を測定することで、特定のアレルゲンに対するアレルギーがあるかどうか、またその反応の程度を数値として把握することが可能です。
この検査は1度の採血で多くのアレルゲンについて検査が行えるのが特徴で、就学前のお子様など、アレルギーについて幅広く検査したい場合におすすめです。
検査の項目
【吸入系・その他アレルゲン(19項目)】
- 室内塵:ハウスダスト、ヤケヒョウヒダニ
- 樹木:スギ、ヒノキ、シラカンバ、ハンノキ
- 草:ブタクサ、ヨモギ、カモガヤ、オオアワガエリ(主要なイネ科植物)
- 動物:イヌ、ネコ
- 昆虫:ゴキブリ、ガ
- カビ:アスペルギルス(コウジカビ)、アルテルナリア(スズカビ)、カンジダ、マラセチア、ラテックス
【食物系アレルゲン(20項目)】
- 卵:オボムコイド(加熱卵料理の指標)、卵白
- 牛乳:ミルク
- 小麦:小麦
- 豆・穀物・ナッツ類:大豆、そば、米、ごま、ピーナッツ
- 甲殻類:カニ、エビ
- 果物:キウイ、バナナ、りんご
- 魚・肉類:サケ、サバ、マグロ、牛肉、豚肉、鶏肉
検査の費用
保険適応(3割負担の場合) | |
---|---|
View39 | 約5,000円 |
※大人の方の場合、食物アレルギーの評価でview39を希望されても、アレルギー疑いの症状があると判断できないケースでは保険適用外となることがありますのでご了承ください。
検査結果について
外部の検査機関から結果が送られてくるまで1~2週間ほどかかりますので、採血検査から1週間後以降の外来で説明いたします。
スギ、ダニを含めたアレルギーについて当日に調べる方法
イムノキャップラピッド
イムノキャップラピッドは、指先から2〜3滴の血液を採るだけで実施可能なのが特徴です。そのため、まだ採血が難しい小さなお子様でもアレルギーがあるかどうかを調べることができます。
検査項目
- 花粉:スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ
- ハウスダスト:イヌ、ネコ、ゴキブリ、ヤケヒョウダニ
検査の費用
保険適応(3割負担の場合) | |
---|---|
イムノキャップラピッド | 約3,000円 |
検査結果について
20分程度で検査結果がわかるので、当日中に結果をご説明いたします。