このような症状は
ありませんか?
(アレルギー科について)

- 咳がなかなか止まらない
- 鼻水や鼻づまりが続く
- くしゃみが頻繁に出る
- ゼーゼー・ヒューヒューという音がして息苦しい(喘鳴)
- 目の痒みや充血がある
- 皮膚に痒みや赤み、湿疹が出る
など
このような症状がある場合は、「アレルギー科」の受診をおすすめします。
これらの症状がある場合、風邪や体調不良と思っていても、実はアレルギーが関係していることがあります。アレルギーは放っておくと慢性化したり、日常生活に支障をきたすこともあるため、気になる症状があれば早めの受診がおすすめです。当院では、症状に応じて、アレルギー検査や、舌下免疫療法、各種注射に対応しております。まずはお気軽にご相談ください。
アレルギーとは?

アレルギーとは、免疫が過剰に反応することで起こる症状です。私たちの身体には、ウイルスや細菌などの異物から自分を守るための「免疫システム」が備わっています。しかし、この免疫が本来害のないはずの物質、たとえば食べ物やダニ、花粉などに過敏に反応してしまうと、身体に様々な症状が現れます。これが「アレルギー反応」です。
アレルギー反応のタイプは大きく4つに分類され、それぞれⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型と呼ばれています。このうち、花粉症、アトピー性皮膚炎、ぜん息、食物アレルギーなど、一般的によく知られているアレルギーはⅠ型にあたります。Ⅰ型アレルギーは、アレルゲン(アレルギーの原因物質)が身体に入ってから、すぐ〜2時間以内という比較的短い時間で症状が現れるのが特徴で、「即時型アレルギー」とも呼ばれます。この反応にはIgE抗体という免疫物質が関与しています。
血液検査では、このIgE抗体を調べることで、どのような物質にアレルギー反応を起こしているのかを確認できます。
アレルギー科の主な病気
- 気管支喘息
- 咳喘息
- 花粉症、アレルギー性鼻炎
- アトピー性皮膚炎
- じんましん
- 食物アレルギー
など
アレルギーの検査
一般的な花粉症・アレルギー性鼻炎の原因となるアレルゲンを調べる方法
RAST(特異的IgE抗体価測定)
どのアレルゲンに対して反応が起こるのか特定するために、花粉、ハウスダスト、食品などアレルゲンごとに0~6の7段階で強度を測定します。
RIST(非特異的IgE抗体価測定)
血液中のIgEの値を測定する検査です。
IgEが高い数値を示した場合、アレルギーが生じやすい体質であるということになります。
食物を含めた39項目のアレルギーを一度に検査する方法
View39(ビュー39)
View39(ビュー39)は、即時型アレルギーの原因となるアレルゲン39種類について、それぞれに対するIgE抗体の量を測定する検査です。IgE抗体が血液中にどのくらい含まれているかを測ることにより、特定のアレルゲンに対してアレルギーがあるかどうかやその程度を調べることができます。この検査は一度の採血でたくさんのアレルギーについて検査が可能なため、就学前のお子様など、幅広く検査したい方におすすめです。
スギ、ダニを含めたアレルギーについて当日に調べる方法
イムノキャップラピッド
ヤケヒョウヒダニ、ネコ、イヌ、シラカンバ、ヨモギ、カモガヤ、ブタクサ、スギなど8種類のアレルギーを調べる検査です。指先からの採血で実施することができるため、小さなお子様でも簡単に検査できるのが特徴です。検査結果も20分程度でわかります。
アレルギーの治療
症状に応じた治療
アレルギーによるくしゃみや鼻水、皮膚の痒みなどには、抗ヒスタミン薬が有効です。アトピー性皮膚炎による痒みにも用いられます。また、ぜん息の発作時には、気管支を広げる発作止め(気管支拡張薬)が使われます。さらに、アナフィラキシーと呼ばれる重いアレルギー反応が現れた場合は、緊急対応としてアドレナリン自己注射薬(エピペン)を使用することがあります。
炎症を抑える治療
ぜん息では気管支に、アトピー性皮膚炎では皮膚に、アレルギー性鼻炎では鼻に炎症がみられます。こうした炎症を鎮めるためによく使われるのは、ステロイドです。炎症が起きている部分だけに作用する薬(吸入薬・塗り薬・鼻スプレーなど)を使うことで、副作用を最小限に抑えることができます。
アレルゲン免疫療法
アレルギーの根本的な改善を目指す治療がアレルゲン免疫療法です。これは、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ身体に取り入れ、身体の反応を起きにくくしていく方法です。この治療は、症状を和らげる薬や炎症を抑える薬とは異なり、唯一の根治的治療法とされています。現在日本では、注射製剤(ダニ、花粉、カビ などに対応)、舌下製剤(ダニ、スギ花粉)の2つの方法があります。
当院では、舌下免疫療法に対応しておりますので、辛い症状でお困りの方はご相談ください。